修理ポイント
40年以上前からご一緒というマイメロディーちゃん。
破れてしまったお顔部分は生地交換、全体はこれ以上劣化がすすまないように、生地補強を施しました。
実は、こちらのマイメロちゃんは、ご自宅で優しく手洗いしているそばから、破れてきてしまったそうで、手早く脱水・タオルで包まれた状態でのご来店でした。
修理の前にはクリーニングをします。
破れてしまったぬいぐるみをクリーニングすると聞くと、とても心配だと思います。
お問い合わせでも、
「修理してから、クリーニングすることはできませんか?」
と聞かれることがあります。
でも修理するには、キレイにして元のお色を確認したり、作り直しをする場合は、新しい生地の型紙作りに活躍してもらわなくてはならないため、クリーニングは必須。
今回も慎重にクリーニングを行い、しっかりと保護してから脱水、乾燥してから修理を行いました。
こちらのマイメロちゃんは、再修理を2回行っています。
「顔のふっくらも表情もとても可愛く満足」と言っていただいたのですが、「お顔の向きは少し直してほしい」とのことで、調整させていただきました。
また、今回の中綿交換では、交換時に古綿を少し入れました。
これは、ご依頼主様のリクエスト。
生地補強、お顔の生地交換、パーツの付け直し作業では、生地の裏側から作業をさせていただく為、一旦中綿を抜きます。
その際にウレタンチップやスポンジの古綿は経年劣化によりぽろぽろとちぎれてしまう為、通常、古綿を入れ直すことはしません。
劣化しにくい白いポリエステル綿に交換させていただきます。
でも、今回のご依頼では、中綿交換についての質問と一緒に、「ぬいぐるみの中身が全て変わってしまうのかな…と少し抵抗もあります。」とメッセージいただいたので、少しだけお戻しすることを提案いたしました。
思い入れのあるぬいぐるみさん達。
完全に元通りとはいきませんが、ご希望に添える事を最優先に考えています。
気になることは、ぜひお問い合わせくださいませ。