2025年12月、名古屋で開催されたISUグランプリファイナル。フィギュアスケート衣裳を制作する私たちにとって、この大会は年に一度の「教科書」のような存在です。
世界トップレベルのスケーターたちが繰り広げる演技、そしてその演技を彩る衣裳。今回は衣裳制作者の視点から見た大会の魅力と、そこから学んだスケート衣裳の奥深さをお伝えします。
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会場の熱気と、氷上に映える衣裳たち

新会場「IGアリーナ」の臨場感
2025年7月に誕生したばかりのIGアリーナ。新しいリンク、最新の照明設備。衣裳のスパンコールやラインストーンも、まるで星のように氷上で輝いていて、選手たちの演技がより美しく際立っていました。
ジュニア部門にも注目
今大会はシニアだけでなく、ジュニア部門も同時開催。若いスケーターたちのフレッシュな演技と、年齢に合わせた可憐な衣裳デザインが印象的でした。
ジュニアの衣裳は、動きやすさを重視しながらも華やかさを失わないバランスが重要。この「機能と美の両立」は、私たちが子ども向け衣裳を制作する際にも常に意識しているポイントです。
衣裳制作者が見た、プロの衣裳の秘密

なぜプロの衣裳は美しく見えるのか
会場で間近に見たトップスケーターたちの衣裳には、いくつもの工夫が隠されていました。
1. 体のラインを美しく見せる設計
衣裳は体にぴったりとフィットしながらも、伸縮性のある素材で作られています。特にジャンプやスピンの際、衣裳が選手の動きを妨げず、むしろ演技を引き立てる様子は圧巻です。
2. 計算された装飾の配置
スパンコールやラインストーンは、ただ華やかにするだけではありません。リンクの照明を受けて輝いたり、スピンで回転したときに光が流れるようにみえたり、観客を魅了するすべての効果が、緻密に計算されているのです。
3. 音楽やテーマとの調和
クラシック音楽には優雅なデザイン、モダンな曲には大胆な色使い。衣裳は演技の一部として、ストーリーを語る役割を担っています。
知って楽しい!フィギュアスケート衣裳の豆知識

豆知識1:衣裳は軽量設計が基本
華やかに見える衣裳ですが、選手の動きを妨げないよう、できる限り軽量に作られています。スパンコールやビーズをふんだんに使っても、重くなりすぎないよう素材選びや配置に工夫が凝らされています。軽さと華やかさの両立が、衣裳制作の腕の見せ所です。
豆知識2:衣裳のルールは意外と厳格
競技会では、衣裳にも細かいルールがあります。例えば、過度な露出は減点対象になることも。また、演技中に装飾が氷上に落ちると減点されるため、一つ一つのパーツがしっかりと縫い付けられています。この「落ちない装飾」の技術が、衣裳制作の重要なポイントです。
豆知識3:伸縮性が命
スケート衣裳は、激しいジャンプやスピンに耐えられる伸縮性が必須です。特に4回転ジャンプなど高難度の技では、衣裳が体にぴったりフィットしながらも、動きを制限しないことが求められます。そのため、特殊な伸縮素材が使われています。
豆知識4:氷上での見え方を計算したデザイン
衣裳は、リンクの照明や観客席からの距離を考えてデザインされます。氷の白さとのコントラスト、照明に映える色選び、遠くからでも美しく見える装飾の配置・・・すべてが「氷上でどう見えるか」を基準に設計されています。
豆知識5:衣裳も演技の採点に影響する
フィギュアスケートでは、衣裳が音楽やテーマと調和しているかも、演技構成点の評価に含まれます。つまり、衣裳選びは単なるファッションではなく、得点を左右する重要な戦略の一つなのです。
大会で感じた、衣裳が持つ力

衣裳は「第二の表情」
観戦していて改めて感じたのは、衣裳が選手の「第二の表情」として機能しているということ。
表現力豊かな演技も、衣裳があってこそより輝きます。スピンで広がるスカート、ジャンプの瞬間にきらめくビーズ、腕を広げたときに現れる繊細な刺繍。衣裳は動きとともに表情を変え、観客を魅了します。
お子さまにとっての「憧れの衣裳」
会場には、多くのお子さま連れのご家族もいらっしゃいましたね。お子さまたちが選手の衣裳を見て「わぁ、きれい!」「私もあんな衣裳着たい!」と目を輝かせている姿が印象的でした。
こうした「憧れ」こそが、スケートを続けるモチベーションになります。そして、その憧れを形にするお手伝いができることが、私たち衣裳制作者の喜びです。
トップスケーターの衣裳から、お子さまの衣裳へ

プロの技術を、子ども向け衣裳にも応用
今回の観戦で学んだプロの技術は、子ども・ジュニア向けの衣裳制作にも活かすことができます。
- 動きやすさ最優先の設計:成長期のお子さまでも快適に着られる伸縮性
- 安全性の配慮:装飾が落ちないよう丁寧な縫製
- お子さまの個性を引き出すデザイン:音楽や振付に合わせたカスタマイズ
- お手入れのしやすさ:発表会後も大切に保管できる素材選び
「初めての衣裳」から「競技会の衣裳」まで
私たちは、さまざまなレベルのスケーターに向けた衣裳制作を行っています。
初めての発表会で着るシンプルな衣裳から、競技会で勝負をかける本格的な衣裳まで。お子さまの成長とともに、衣裳も進化していきます。
当店の衣裳制作サービス
一着一着、心を込めたオーダーメイド
私たちは、お子さま向けのフィギュアスケート衣裳を専門に制作しています。
対応シーン
- 初めての発表会
- スクールショー
- 競技会・大会
- 撮影・記念用
- アイスショー
制作の特徴
- お子さまの動きやすさと美しさの両立
- ご予算に応じた柔軟な提案
- 音楽やテーマに合わせたデザイン
- 成長を見越したサイズ調整対応
ご注文の流れ

ご要望をもとに2週間~4週間程度でデザイン画をPDFファイルでメール添付し送付いたします。
最終デザイン確認後、制作期間は3ヶ月程頂きます。
※発表会の日程が決まっている場合は、お早めにご相談ください
憧れを形に、夢を衣裳に

GPファイナル2025で見た世界最高峰の演技と衣裳。その美しさは、技術と情熱の結晶です。
お子さまが「あんな衣裳を着たい」「あんな風に滑りたい」と憧れを抱いたとき、それは成長の大きな一歩。私たちは、その憧れを形にする衣裳制作で、お子さまのスケート人生を応援します。
発表会、競技会、撮影。どんなシーンでも、お子さまが自信を持って輝けるよう、一着一着心を込めてお作りします。
よくあるご質問
Q. 初めてのオーダーメイドで不安です
A. ご安心ください。デザインのイメージがなくても、お子さまの雰囲気や演技の曲に合わせて、最適なデザインをご提案いたします。
Q. 予算はどれくらいかかりますか?
A. デザインや装飾の量によって異なりますが、ご予算に応じた提案が可能です。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 発表会まで数ヶ月しかないのですが…
A. お急ぎの場合もご相談ください。スケジュールを調整し、できる限り対応いたします。
Q. 子どもが成長したらサイズ直しはできますか?
A. はい、成長に合わせたサイズ調整も承っております。長く大切に着ていただけるようサポートいたします。
Q. どんな装飾が選べますか?
A. スパンコール、ラインストーン、ビーズ、刺繍など、さまざまな装飾をご用意しています。ご来店いただければ、実物をご確認のうえお選びいただけます。
※本記事は2025年12月時点の情報に基づいています。
「こんな衣裳を着せたい」「このイメージを形にしたい」そんなご相談をお待ちしています。









