ウェディングドレスから生まれた120cmのガールズドレス。
それは、5年、6年という時間を超えて、母から娘へ受け継がれる「ウェディングドレスのリメイク」です。
今回ご紹介するのは、花嫁様が結婚式で纏ったドレスをお子様が成長したときに着られる一着へとリメイクした実例。
セレモニードレスやカチューシャとセットで制作しましたが、この記事では成長を待つガールズドレスに焦点を当ててお話しします。
5年後の未来を見据えた、リメイクという選択
ウェディングドレスのリメイクを考えるとき、多くの方が「今すぐ使えるもの」を想像されます。お宮参り用のベビードレス、インテリアとして飾れるミニチュアドレス…それらももちろん素敵な選択肢です。
でも今回の花嫁様が選んだのは、少し違う道でした。
「娘が大きくなったときにも、ウェディングドレスとお揃いのドレスを着せてあげたい」
赤ちゃんのためのセレモニードレスと一緒に、5年後、6年後の娘のためのガールズドレスも作る…それは、まだ見ぬ未来への贈り物でした。
「ママのドレス」を娘のドレスに…デザインの継承
このガールズドレスの最大の特徴は、花嫁様の胸元を飾っていたリボンフリルです。


ウェディングドレスを見たとき、私たちが最初に目を奪われたのがこのパーツ。
立体的に重なるリボン、光を受けて変化する表情…まさに「このドレスの顔」と呼べる、アイコニックなデザインでした。
リボンフリルを120cmサイズに調整して、身頃のデザインにするには縮小するだけでなく、子どものサイズに合わせてバランスを再計算。お母様とお揃いでありながら、お子様が主役になれるデザインに仕上げています。
スカートに散りばめられた、ドレスの記憶
ガールズドレスのもうひとつの見どころは、ボリュームたっぷりのスカートです。
チュールを何層にも重ね、ふわりと広がるシルエットを実現しました。そして、元のドレスの繊細なオリジナル刺繍レースを散りばめています。
どこから見ても華やかなシルエット。それは、元のウェディングドレスが持っていた「360度美しい」という特徴をそのまま受け継いでいます。
後ろのビッグリボンに込めた、トレーンの優雅さ

腰元の大きなリボン…これが、このガールズドレスの「隠れた主役」です。
ドレスのサテン生地を贅沢に使用し、ビッグシルエットのリボンに仕立てました。元のウェディングドレスのトレーンやウエストラインの優雅さを、お子様サイズで大胆に再現しています。
バージンロードを歩く花嫁の後ろ姿…それは、結婚式で最も美しい角度のひとつです。ゲストが見つめるのは、花嫁の背中と、優美に流れるトレーン。その記憶を、娘のドレスに宿す。リボンに包まれた華やかな後ろ姿は、主役級の存在感を放ちます。
七五三、発表会、お誕生日会…お子様が「今日は特別な日」と感じる瞬間に、この後ろ姿が記憶に残るはずです。
120cmという選択は「ちょうどいい時期」を待つ服
5歳、6歳頃。この年齢の女の子は、「おしゃれ」を意識し始める時期です。鏡の前でくるくる回ったり、「ママと同じがいい」と言い始めたり。自分が着る服に、意味を見出せる年齢です。
もしこれが80cmや90cmのドレスだったら、お子様はまだ幼すぎて、ドレスの意味を理解できないかもしれません。
でも5歳、6歳なら…。
「これね、ママが結婚式で着てたドレスから作ったんだよ」
「ほら、この胸のリボン、ママと同じでしょ?」
そう伝えたとき、お子様は目を輝かせてくれるでしょう。そして、そのドレスを着ることが「特別」だと、ちゃんと理解してくれる年齢なのです。
赤ちゃんの頃のドレスと、繋がる世界観
今回のリメイクでは、このガールズドレスと同時に、セレモニードレスとカチューシャも制作しました。

【セレモニードレス】

【カチューシャ】
セレモニードレスには、ウェディングドレスの裾を飾っていたフラワーレースモチーフを配置。お宮参りや退院時の晴れ着として、赤ちゃんの誕生を祝う神聖な一着に仕上げました。
カチューシャは、ドレスの小さなフラワーモチーフとパール・ビーズを集約。セレモニードレスやガールズドレスとのコーディネートはもちろん、普段使いもできる設計です。
赤ちゃんの頃に着たセレモニードレスと、5歳で着るガールズドレス。2つのドレスは、同じ世界観を共有しています。成長のアルバムを開いたとき、そこには一本の線で繋がった物語が写っているはずです。
七五三や発表会で実感する、「ママと同じ」の価値
ガールズドレスを着る機会は、主に七五三、発表会、お誕生日会などの特別な行事です。
この年齢の女の子にとって、「ママと同じ」は特別な意味を持ちます。
髪を整え、ドレスに袖を通し、鏡の前に立つ。そのとき、結婚式のアルバムを開いて見せてあげてください。
お子様は写真と自分のドレスを見比べ、同じデザインを見つけます。その瞬間、このドレスは単なる「きれいな服」から、「ママと繋がっている特別なもの」へと変わります。
親戚や友人からも「素敵なドレスね」「どこで買ったの?」と聞かれるでしょう。
「実はウェディングドレスから作ったんです」と答えたとき、お子様は自分が着ているドレスの特別さをより深く理解するはずです。
きっと家族の歴史や想いを身体で感じる体験となるのではないでしょうか。
成長を祝う、もうひとつの形
ウェディングドレスのリメイクには、いろいろな形があります。
すぐに使えるベビードレス。日常に飾れるミニチュアドレス。それぞれに素晴らしい価値があります。
でも、今回お仕立てした娘の成長を待つガールズドレスという選択肢も、同じくらい特別なものだと、私たちは思っています。
「ママ、あのドレスいつ着られる?」と聞いてくるお嬢様とのやりとり。
「もう少し大きくなったらね」と答えつつ、成長を待つのも素敵ですよね。
あなたのウェディングドレスも、
娘の未来を待つ一着になれるかもしれません。
ガールズドレスへのリメイクについて、もっと詳しく知りたい方は
こちらのページをご覧ください。

